4つの観点からシステムの刷新を考える

ITシステムの更新を考えた時には本当にその入れ替えが必要かどうか、あるいは刷新したことによりどれだけの効果が見込めるかどうかの診断が必要です。もちろん、システムの更新を考えているということは何らかの問題や悩みを抱えているのは間違いありません。しかし、その悩みが既存のシステムによるものなのか、オペレーションにあるのかあるいは人の問題であるのかはただちに判断はできません。そこでまずは、どのような悩みがあるのかをまとめることから始めるのが大事です。

たとえば、経営者の視点から見てどのような効果があるのかわからない、何か効果があるのは理解できるは維持費が想像以上にかかり十分な投資対効果がえられているのかがわからないなどです。企業が抱えている悩みは大別して経営戦略などの側面から適合、貢献しているのかという戦略性によるものとビジネスを遂行していくために業務プロセスに注目してみると最適化されているのかという業務合理性によるものがあげられます。また、現在稼働中のものはITの技術的な側面に関して問題はないのかという技術適合性や投資費用がムダになっていないかという総保有コスト適切性によるものもあります。これらの4つの観点から見たとき、一つ以上の問題がある場合にはシステムの刷新によって解決する可能性が高いです。

中でもほとんどの中小企業に共通するもっとも大きな問題が業務合理性に関するもので、この問題を解決していれば7割がた合格のシステムになります。

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